貼り込み【はりこみ】

書籍は通常16頁単位で印刷し、折り機でページ順になるように折る(折ったものを「折丁」という)。その後、折丁を1折、2折というように順番に重ねていって(「丁合」という)、1冊分にまとまったものを表紙でくるみ、本の完成となる。 本文を16頁で割っていって、余る分は8頁、もしくは4頁、2頁で印刷を行うが、自動で丁合をとれるのは4頁までなので、2頁のペラは事前に16頁の折丁の最後のページに貼り込んでおき、 […]

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ベタのある絵柄【ベタのあるえがら】

きれいなベタを印刷するためには、印刷機のインキツボにその色のインキを多く供給する必要がある。 例えばカラーの印刷物で金赤(M100+Y100)をきれいに印刷するためには、マゼンタとイエローのインキを多めに供給する(盛る、という)。 ところが、印刷方向(くわえからくわえ尻に向けて)に金赤ベタと人物の写真などが混在する場合は困ったことになる。 ベタをきれいに出すためにマゼンタ、イエローのインキを多めに […]

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ヒッキー【ヒッキー】

印刷後、印刷物の表面に、白い点状の汚れが出ることがある。 これは、印刷用紙についている紙粉が印刷機のブランケットにくっついてしまい、その部分だけインキが用紙に転写されないことから起こる現象で、「ヒッキー」という。 印刷用紙には多かれ少なかれ紙粉がついており、これは抄造後の大きなロール紙から平判用紙を切り出す際などに発生するもの。一般に、塗工紙、再生紙などで紙粉の量が多い。 紙粉は小さいものであれば […]

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版ずれ(見当ずれ)【はんずれ(けんとうずれ)】

「版ずれ」は、多色印刷の際に版がずれて印刷される現象のことをいう。版ずれが起こると、毛抜き合わせ部分に白い隙間が発生したり、写真の再現性が損なわれたりする。くせのある用紙や、薄い用紙の場合に版ずれは起こりやすい。 オフセット印刷は水と油が反発する原理を使った印刷方式なので、印刷中はインキと一緒に水も用紙に転移する。紙は水分を吸い込むと伸びる性質があり、一般的にくわえ側よりもくわえ尻側の方が大きく伸 […]

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針あたり【はりあたり】

印刷時、よこ針側に「針あたり」を印刷する。 針あたりは、長方形状のマーク。用紙の端まで断ち落としで印刷することで、針がどちらに設定されているかを刷本の真横から見て製本時に判別できる。刷本をパラパラとめくってみて、断ち落とし幅がまちまちになっていれば針とびを起こしているということ。また、針あたりの位置が刷本の天地方向にまちまちにずれていると、あてとびを起こしていることになる。 針あたりは、印刷機上で […]

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針とび・あてとび【はりとび・あてとび】

 印刷する用紙にくせがあると、前あてや針に用紙が垂直にあたらず、「針とび」「あてとび」というトラブルが起こる。  印刷はきれいに刷れていて一見なんの問題もないように見えるが、「針とび」「あてとび」を起こしていると印刷位置が用紙ごとにまちまちにずれてしまう。  例えば、後加工で金箔押し加工を行うとする。「針とび」「あてとび」を起こした刷本は、用紙ごとに金箔がずれた位置に押されてしまうため、同じ位置に […]

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