ベタのある絵柄【ベタのあるえがら】

きれいなベタを印刷するためには、印刷機のインキツボにその色のインキを多く供給する必要がある。
例えばカラーの印刷物で金赤(M100+Y100)をきれいに印刷するためには、マゼンタとイエローのインキを多めに供給する(盛る、という)。

ところが、印刷方向(くわえからくわえ尻に向けて)に金赤ベタと人物の写真などが混在する場合は困ったことになる。
ベタをきれいに出すためにマゼンタ、イエローのインキを多めに出すと、今度は人物の肌が赤っぽくなってしまう。
このような場合は、事前に金赤をきれいに出す方を優先するのか、またはきれいな肌の色を優先するのか、お客様の了解をとっておく必要がある。また、刷版工程で、網点をややとばし気味に現像し、ベタ部分のインキを盛っても人物の肌(網点)に出る影響を抑えるという方法をとる。