合紙【ごうし】

印刷済みの用紙と厚い板紙を貼り合わせることを「合紙(ごうし)」という。印刷しない用紙を貼り合せる場合もある。

一般のオフセット印刷機は、板紙のなかでも特に厚いものには印刷することができない。この場合には、いったん薄い用紙に印刷したものを、あとで板紙に貼り合わせる。

合紙は表面だけに貼る場合や、表裏両方に貼る場合がある。芯材(板紙)は、チップボールというねずみ色のものや、コートボールという表面を白くコート加工したものが使われる。

貼り合せる用紙と芯材は水分含有量が違うので、そのまま貼ると反りを起こしてしまう。加工の際は、貼り合せる用紙に水分を含ませ、芯材の目と貼り合せる用紙の目をあえて逆にすることで、反り返りを防いでいる。

合紙は、地下鉄の車内広告や、立て看板、各種POPなどで使用されている。