針とび・あてとび【はりとび・あてとび】

 印刷する用紙にくせがあると、前あてや針に用紙が垂直にあたらず、「針とび」「あてとび」というトラブルが起こる。

 印刷はきれいに刷れていて一見なんの問題もないように見えるが、「針とび」「あてとび」を起こしていると印刷位置が用紙ごとにまちまちにずれてしまう。

 例えば、後加工で金箔押し加工を行うとする。「針とび」「あてとび」を起こした刷本は、用紙ごとに金箔がずれた位置に押されてしまうため、同じ位置に正確に金箔を押すことができない。毛抜き合わせのデザインがされている場合は、致命的となる。