前あて・よこ針【まえあて・よこはり】

 印刷では「前あて」と「よこ針」という2つの座標を設定することで、用紙に対する印刷の基準点を設定している。「前あて」で用紙の進行方向(くわえ方向)の位置を決める。「よこ針」で、用紙の横方向の位置を決める。

 印刷用紙は抄造後の大きなロール紙を断裁して造られる。例えばA判の用紙は、大きなロール紙を625×880mmに断裁したもの。この用紙を仮に1,000枚使うとして、全て同じ大きさかというとそんなことはなく、626×880mmのものがあったり、625×881mmのものがあったり、微妙に大きさがまちまちに断裁されている。だから、印刷では「前あて」と「よこ針」で用紙に基準点を設定し、1,000枚なら1,000枚、まったく同じ位置に印刷するようにしているのだ。

 この基準点は後加工でも大変重要なもので、ずれていれば断裁する位置がまちまちになり、仕上がりが良くない。

これが、針・くわえだっ!
これが、針・くわえだっ!