マーブル【マーブル】

天のりした伝票や便箋の上部(天)をくるんでいる帯のことを「マーブル」という。
よく使われるのが緑色と紺色のマーブル模様のもの。あとは黒。
色、質感とも多種多様のものがある。

東洋化学商会ホームページより

なんでこの帯をマーブルと呼ぶのか。

むかーし、伝票類は偽造防止のために小口に水に溶かしたマーブル模様を転写していた。
帳票から一部を抜き取ると、マーブル模様がきれいにつながって見えないので抜き取ったということがバレる。
その名残がマーブル模様の帯になっていて、マーブル模様でない帯のこともマーブルと呼ぶようになっているんですね。

ちなみに以下はちゃんとしたマーブルの説明。

「大理石文様を顔料で再現し転写する方法です。マーブルどりをするには、まずコンニャク粉を水溶きし煮たゼリー状の液体を、船と称するマーブル槽に満たし、その上に牛胆を加えた顔料(絵の具)を筆につけて浮かして線を引き、さらにマーブル専用の櫛を縦・横に移動させて模様を作ります。その文様に軽く本の小口面を押しつけて移し取り、コンニャク液を水で流し去ると、文様だけが小口に残ります。同じ手法で枚葉紙に移し取れば、見返しや表紙の装丁に使われるマーブル紙となります」
製本加工はやわかり図鑑(社団法人日本印刷技術協会、1993)

すげー。コンニャク粉! 牛胆って何! ちょーカッコイイ!