合紙【ごうし】

印刷済みの用紙と厚い板紙を貼り合わせることを「合紙(ごうし)」という。印刷しない用紙を貼り合せる場合もある。 一般のオフセット印刷機は、板紙のなかでも特に厚いものには印刷することができない。この場合には、いったん薄い用紙に印刷したものを、あとで板紙に貼り合わせる。 合紙は表面だけに貼る場合や、表裏両方に貼る場合がある。芯材(板紙)は、チップボールというねずみ色のものや、コートボールという表面を白く […]

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印刷用紙【いんさつようし】

一般の商業印刷用の印刷用紙には、次のようなものがある。 ■塗工紙 上質紙などの原紙の表面に、白色顔料を塗布したもの。塗工量が多いものから「スーパーアート」「アート」「コート」「微塗工」に分かれる。塗工面に微細な凹凸を作り、つや消し状にしたものが「ダルアート」「マットコート」。塗工量の多い方が、表面が平滑で白色度が高い。 塗工紙は、写真などの色再現性が良いので、パンフレット、ポスター、カタログ、チラ […]

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トラッピング【トラッピング】

印刷時に、先に刷ったインキの上に後から刷ったインキが転移することを「トラッピング」という。 4色(プロセス4色=カラー)で印刷するときは、通常「K(ブラック=墨)→C(シアン=藍)→M(マゼンタ=紅)→Y(イエロー=黄)」の順で印刷を行う。一般的に、カラーの印刷物の絵柄面積は、Kが最も少なく、Yが最も多い。先に刷ったインキに後から刷るインキは転移しにくいので、インキの面積が少ない方から順番に印刷す […]

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湿し水【しめしみず】

オフセット印刷は、刷版上の親水性の部分に水をつけ、親油性の部分にインキをつけることで印刷を行う仕組みだが、この親水性の部分につける水のことを「湿し水」という。 湿し水には、エッチ液という添加剤を入れる。エッチ液は、版の保水性を保つ成分、版のゴミを取り除く成分、また、アルコール(IPA=イソプロピルアルコール)などを含んでいる。アルコールは、版上の細かい部分にまで水が入っていく手助けをさせるためのも […]

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ダブリ【ダブリ】

印刷時、用紙に文字や網点がずれて二重に印刷されてしまう現象を「ダブリ」という。 単色の印刷で表れるダブリと、4色印刷で表れるダブリの2種類があり、原因は異なる。 単色の印刷で表れるダブリは、機械的なガタやブランケットの調整不良などで絵柄がずれて印刷されることから起こる。 4色印刷で表れるダブリは、いったん刷った絵柄が次の印刷ユニットでブランケットに転移し、そこで若干のずれが生じて再度用紙に転写され […]

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PDF入稿のトラブル【PDFにゅうこうのトラブル】

PDF/X-1a規格のPDFをInDesignから書き出せるようになったおかげで、PDF入稿のトラブルは少なくなった。ただし、印刷に関する認識不足から起こるトラブルは、いまだに多い。いくつか例をあげる。 ■ノセ・ヌキ設定の不備 通常であればノセの指示をするところが、ノセになっていない。例えば色ベタ上のスミ文字などは、ノセにしないと版ずれを起こしたときに白いすき間が出てしまう。また、白抜き文字がノセ […]

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PDF入稿【PDFにゅうこう】

従来、入稿されるデータといえばIllustratorやQuarkXPressといったDTPソフトで作成したデータであったが、PDF/X-1aという規格の登場によりPDF入稿が増えている。 PDFはもともとマルチプラットフォームの文書作成方法の一つであった。 データの出力をいかようにもすることができるため印刷に適したデータを作るには知識が必要で、不完全なデータによるトラブルが多かった。PDF/X-1 […]

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1bitTIFF【ワンビットティフ(いちビットティフ)】

「1bitTIFF(ワンビットティフ、いちビットティフ)」は、リッピング(RIP=ソフト上の製版処理)を行ったスクリーニング済みのTIFFデータのこと。通常は、ページ面付けが行われた出力直前の最終データである。 階調は網点(スクリーン)になっており、例えばカラーの場合はCMYKそれぞれのスクリーニング済みのデータが作成される。1bitTIFFは従来工程におけるフィルムのようなもので、印刷会社ではこ […]

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2色分解とダブルトーン【2しょくぶんかいとダブルトーン】

2色分解とは、写真を2色のインキを使って表現するためのスキャニング方法のこと。 写真をいったん4色でコントラストを強めに分解し、イエロー版、スミ版を捨て、シアン版、マゼンタ版を残す。 シアン版とマゼンタ版にそれぞれ特色を割り振って印刷する。 2色の印刷でも、黄色っぽい青と金赤の2色で刷れば、カラーのような色表現をすることができる。 ダブルトーンというのは2色分解とは異なり、グレースケール(1色)で […]

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FMスクリーン【FMスクリーン】

従来の製版では、階調を網点の大きさで表現していた。 網点の中心位置の間隔(スクリーン線数)は一定で、網点角度があるので「モアレ」という網点どうしが干渉しあう現象が起きた。 FMスクリーンでは、階調を網点(厳密にいうと網点ではなくランダムな点)の密度で表現する。点の間隔が一定ではないため、スクリーン線数がなく、並び方に周期性がないので角度というものが存在しない。つまりモアレが起きない。 特徴として、 […]

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