裏付き【うらづき】

表面に刷ったインキが、次に刷った用紙の裏面にくっついてしまうことを「裏付き」という。インキの付着が激しく、接着剤のように用紙同士がくっついてしまうことは、積み上がった用紙がブロックのように固まってしまうことから「ブロッキング」という。

マットコート系の用紙や厚手の用紙にベタの多い絵柄を印刷するときに起こりやすい現象で、この類の用紙の場合にはスプレーパウダーを粒子の大きいものに入れ替えたり、通常より多めに振りかけたりすることで対応する。

データの作成でも注意が必要で、CMYKの掛け合わせの場合、総インキ量を最大300%程度に抑えないと、裏付きが起こる。近年は、お客様が完全データを作成して入稿するというケースが多くなってきているので、トラブルを回避するために、事前にデータを確認することが必要。