印刷用語マニアックス-印刷業界で使われている用語の解説をします。お届けするのは光栄印刷株式会社。書籍・冊子の印刷が得意です。よろしくお願いします。

スクリーン角度(アミ角)

アミ角ってなに? カラーの印刷物は、シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色(CMYK)で印刷されており、各版の網点の大きさや角度を変えることで様々な色や濃淡を表現している。 網点を全て同じ角度に設定すると、全ての網点が重なるためカラーの表現ができない。よって、CMYKの4版の網点をすべて違う角度にする必要がある。 具体的には、シアン15度、マゼンタ45度、イエロー0度、ブラック75度に網点角度 […]

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オーバープリント(ノセ)

スミ文字、ノセ? ヌキ? オフセット印刷の製版工程では、スミ文字に「オーバープリント(ノセ)」の指定を行う。 背景に色ベタがある場合、スミ文字を「ノックアウト(ヌキ)」で製版を行うと、印刷時に少し版がずれただけで文字と色ベタの間に白い隙間が発生してしまう。印刷用紙が薄紙で、印刷時に水を吸って紙伸びを起こしてしまうような場合は、印刷現場ではどうしようもなくなる。スミ文字をノセにしておくことで、この問 […]

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RIP【リップ】

RIPは「Raster Image Processor」の略で、大ざっぱにいうと、DTPソフトで作ったデータを印刷機で印刷できるようにスクリーン処理(網点化)をする仕組みのこと。RIP処理することを「リッピング」とか「リップ」とかいう。 RIPはいろんなメーカーが発売していて、代表的なものではSCREENグラフィックソリューションズ「EQUIOS」、富士フイルム「XMF」、KODAK「Priner […]

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コロタイプ

以前勤めていた会社の製版にいた先輩が、 前は刷版はガラスでできてたんだよ。持ち運ぶのがおっかなくてね ガラスにゼラチン塗って作ったんだよ といっていた。 webで検索したら素晴らしいページがあった。 【もじ見】コロタイプ印刷の便利堂様へ伺う 有限会社 真陽社 ガラスの刷版を使う印刷をコロタイプというんですね。 学校の卒業アルバムなどはコロタイプだった(今はオフセット)ときいたことがあったが、今も現 […]

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PDF入稿【PDFにゅうこう】

従来、入稿されるデータといえばIllustratorやQuarkXPressといったDTPソフトで作成したデータであったが、PDF/X-1aという規格の登場によりPDF入稿が増えている。 PDFはもともとマルチプラットフォームの文書作成方法の一つであった。 データの出力をいかようにもすることができるため印刷に適したデータを作るには知識が必要で、不完全なデータによるトラブルが多かった。PDF/X-1 […]

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1bit TIFF【いちビットティフ(ワンビットティフ)】

「1bit TIFF(いちビットティフ、ワンビットティフ)」は、リッピング(RIP=製版処理)を行ったスクリーニング済みのTIFFデータのこと。通常は、ページ面付けが行われた出力直前の最終データである。 階調が網点処理(スクリーン)されており、カラーの場合はCMYKそれぞれのスクリーニング済みのデータが作成される。1bit TIFFは従来工程におけるフィルムのようなもので、印刷会社ではこのデータを […]

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2色分解とダブルトーン【2しょくぶんかいとダブルトーン】

2色分解とは、写真を2色のインキを使って表現するためのスキャニング方法のこと。 写真をいったん4色でコントラストを強めに分解し、イエロー版、スミ版を捨て、シアン版、マゼンタ版を残す。 シアン版とマゼンタ版にそれぞれ特色を割り振って印刷する。 2色の印刷でも、黄色っぽい青と金赤の2色で刷れば、カラーのような色表現をすることができる。 ダブルトーンというのは2色分解とは異なり、グレースケール(1色)で […]

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FMスクリーン

従来の製版では、階調を網点の大きさで表現していた。 網点の中心位置の間隔(スクリーン線数)は一定で、網点角度があるので「モアレ」という網点どうしが干渉しあう現象が起きた。 FMスクリーンでは、階調を網点(厳密にいうと網点ではなくランダムな点)の密度で表現する。点の間隔が一定ではないため、スクリーン線数がなく、並び方に周期性がないので角度というものが存在しない。つまりモアレが起きない。 特徴として、 […]

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線数【せんすう】

印刷では、写真などの階調を網点で再現している。画像や平網などは製版時にスクリーン処理(網点化)を行い、印刷に適した版を作成する。 線数とはスクリーン線数のことをいい、1インチに印刷のドットの線が何本並ぶかを表している。多ければ多いほど、目の細かい印刷になる。コート紙などにカラーで印刷する場合は、線数は通常175線で指定する。美術書などは線数を300線程度まで上げて印刷する場合があり、このような印刷 […]

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日本図書コード・書籍JANコード

書籍のカバーには、「日本図書コード」「書籍JANコード」を印刷する。 ■日本図書コード 日本図書コードは、ISBN番号、分類コード、価格コードで構成される表記。ISBN番号は、国番号、出版者コード、書名コード、チェック数字から成り立つ。分類コードは、販売対象(一般、実用など)、発行形態(単行本、文庫など)、内容(哲学、商業など)を、Cから始まる4桁の数字で表している。 ■書籍JANコード 書籍JA […]

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