網点と網点を重ね合わせると、お互いの網点が干渉して実際の絵柄にはない縞状の模様が生じる場合がある。この現象をモアレとよぶ。
モアレの多くは製版時(スキャニング時)に起こる。例えば、印刷物から写真をスキャニングして流用する場合。印刷物は網点でできているので、網点をスキャニングしてさらに網点にするわけだから、ほとんどの場合でモアレが起こる。また、着物の布地などの細かい繊維を再現しようとする場合もモアレが起こりやすい。このような場合、シャープネスを強くかけず、網点をぼかすことでモアレを回避する。
漫画の原稿などスクリーントーンを貼ってある原稿も、縮小をするとモアレが発生する。モアレが起きないようにデータを変換するソフトがあるので、事前に変換してから作業を行う。
テレビを観ていて「テレビに映っているテレビの画面」がしましまになっていることがあるが、あれもモアレだよなあ。印刷物からスキャニングするとモアレが起こるのとおんなじで、テレビの画面を再度撮影するとモアレるというわけなんだなあ。なるほどなんだなあ。ぼくはおにぎりがすきなんだなあ。
NHKは再撮時のモアレを解消するフィルターを作っていたっ!
https://www.phileweb.com/news/d-av/200906/05/23709.html