ロットの多い封筒の印刷は、既製の封筒に印刷をせず、コストを抑えるために大きな用紙に展開の状態で複数面付けして印刷し、その後「製袋」する。
例えば、長3サイズの封筒を50,000枚印刷するとして、既製の封筒に印刷すると50,000枚を印刷しなければならない。長3封筒は、展開するとハトロン判(900×1200mm)の用紙に12面付くので、この状態で印刷すれば、印刷枚数は50,000枚÷12面=4,167枚で済む。
また、既製の封筒に印刷をする場合は、デザイン上の制限がある。ベロ部分のベタ刷りや、用紙ギリギリまでの印刷ができないし、カラーの印刷や、多色刷りで見当があるもの(毛抜き合わせ)も印刷できない。このような場合も、大きな用紙にいったん印刷し、製袋加工を行う。
1,000枚や5,000枚というロットだと既製の封筒に印刷した方が安いが、それ以上の場合は別製封筒(製袋)の方が安くなる。用紙やデザインも自由度が増す。