印刷用語マニアックス-印刷業界で使われている用語の解説をします。お届けするのは光栄印刷株式会社。書籍・冊子の印刷が得意です。よろしくお願いします。

UV印刷【ユーブイいんさつ】

一般のオフセット印刷では、印刷後のインキはインキ中の溶剤が用紙に浸透し、皮膜を形成する。その後、数時間かけて皮膜が酸素と反応し、酸化重合することで完全に乾燥する。 UV印刷では、紫外線で硬化するインキを使い、用紙排出部で紫外線をあてて瞬時にインキを乾燥させる。そのため、印刷後に時間を置かず、すぐに加工に移ることができる。オフセット印刷機の最終ユニットにUVニスコーターを設置した印刷機も増えており、 […]

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さまざまな印刷方式

印刷の方式には様々なものがあるが、ここでは代表的な4つをあげる。 ■平版印刷 平版印刷は、水と油が反発しあう原理を使った「凹凸のない平らな版による印刷方式」のことで、主にオフセット印刷のことをいう。版材コストが安く、品質が安定しており、一般の印刷物では現在主流となっている。 オフセット印刷の刷版は、画線部(絵柄、文字の部分)が親油性、非画線部(印刷しない部分)が親水性になっている。印刷時には、版上 […]

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刷版【さっぱん】

「刷版」は、印刷機にセットする印刷版のこと。 オフセット印刷では、PS版(Presensitized Plate)というアルミ製の板を使う。 PS版の表面には親油性の感光剤が塗ってあり、製版フィルムをのせて感光させてから現像すると、露光していない部分だけが残り、あとは洗い流される。 残った部分は親油性なのでインキがつくようになり、洗い流された部分は反対に水がつくようになる。 印刷機ではインキと水を […]

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針あたり【はりあたり】

印刷時、よこ針側に「針あたり」を印刷する。 針あたりは、長方形状のマーク。用紙の端まで断ち落としで印刷することで、針がどちらに設定されているかを刷本の真横から見て製本時に判別できる。刷本をパラパラとめくってみて、断ち落とし幅がまちまちになっていれば針とびを起こしているということ。また、針あたりの位置が刷本の天地方向にまちまちにずれていると、あてとびを起こしていることになる。 針あたりは、印刷機上で […]

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前あて・よこ針【まえあて・よこばり】

印刷では「前あて」と「よこ針」という2つの座標を設定することで、用紙に対する印刷の基準点を設定している。「前あて」で用紙の進行方向(くわえ方向)の位置を決める。「よこ針」で、用紙の横方向の位置を決める。 印刷用紙は抄造後の大きなロール紙を断裁して造られる。例えばA判の用紙は、大きなロール紙を625×880mmに断裁したもの。この用紙を仮に1,000枚使うとして、全て同じ大きさかというとそんなことは […]

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