FMスクリーン【FMスクリーン】

従来の製版では、階調を網点の大きさで表現していた。
網点の中心位置の間隔(スクリーン線数)は一定で、網点角度があるので「モアレ」という網点どうしが干渉しあう現象が起きた。

FMスクリーンでは、階調を網点(厳密にいうと網点ではなくランダムな点)の密度で表現する。点の間隔が一定ではないため、スクリーン線数がなく、並び方に周期性がないので角度というものが存在しない。つまりモアレが起きない。

特徴として、FMスクリーンでは点どうしが重なりあうことが少ないので、インキが重なって色が濁るということが少なく、鮮やかな色になる。細い線などは、従来であれば点状になってしまうところが、FMスクリーンではきちんと線のように仕上がる。