PDF入稿【PDFにゅうこう】

従来、入稿されるデータといえばIllustratorやQuarkXPressといったDTPソフトで作成したデータであったが、PDF/X-1aという規格の登場によりPDF入稿が増えている。

PDFはもともとマルチプラットフォームの文書作成方法の一つであった。
データの出力をいかようにもすることができるため印刷に適したデータを作るには知識が必要で、不完全なデータによるトラブルが多かった。PDF/X-1aは、専門知識がなくてもInDesignから容易に書き出すことができ、問題を起こす原因であった画像や文字に関して出力の取り決めを規格として統一しているので、トラブルが少ない。

例えば、フォントをすべて埋め込まないとPDF/X-1aは作成できない。
これにより、印刷会社でフォントのバージョン違いなどによる文字化けが起こることがない。
画像についてもCMYK(と特色)に限定しているので、RGB埋め込み画像がCMYKに変換されて色が変わってしまったなどというトラブルがなくなる。
ノセ・ヌキなど、トラッピング情報も明確で、印刷会社で出力前に確認することが可能だ。