乱丁・落丁【らんちょう・らくちょう】

書籍などの印刷物で、製本の際にページの順番がばらばらに綴じられてしまうことを「乱丁」、一部のページがそっくり抜け落ちてしまうことを「落丁」という。

通常、書籍の本文は大きな用紙に16頁単位で面付けして印刷する。
次にこれをページの順番どおりになるように折る。
例えば160頁の本文は、16頁単位で折られた折丁、1~10折で構成されている。1折から10折までを順番に丁合して綴じるのだが、順番を取り違えるとページ順が合わなくなる。これが乱丁の原因だ。
刷本の折り順序を間違える(表裏を間違えて折る)のも、乱丁の原因の一つ。
落丁は、丁合時に何らかの原因で特定の折丁を取り落とす(まさしく落丁する)ことで起こるトラブル。

丁合機には乱丁・落丁防止のセンサーがついているため、こういったトラブルは頻繁には起こらないが、機械は人間が動かすものなのでミスがゼロということはない。
例えば、折丁がひっかかって丁合機がとまったとする。ひっかかった折丁を取り除き、きれいな折丁を挿入する。この時に間違えて違う折丁を入れてしまう、といったケースがある。