静電気【せいでんき】

印刷用紙は適正な水分含有量を保って製造されているが、製造段階や流通段階において水分の少ない用紙が発生することがある。このような場合、用紙に静電気が起こり、印刷機のフィーダー部(印刷用紙を1枚ずつ吸い上げて内部に供給する部分)で用紙を供給することができず、機械が頻繁に止まる。このような場合は、用紙会社に連絡し、用紙を交換してもらう。

静電気は2枚挿しの原因にもなる。本来は1枚ずつ印刷機に送り込むところを、静電気で2枚がくっついてしまった用紙を送り込んでしまう。印刷機は2枚挿し検知器を備えており通常であれば機械が止まるが、静電気でぴったりくっついてしまった用紙の場合は避けられないことがある。印刷されていない白い紙が発生することになるわけで、重大なトラブルとなる。

印刷会社では工場内の湿度を60%程度に保つことにより、静電気が発生しにくいようにしている。