捨てオビ【すておび】

スポット的に絵柄があり、印刷しない部分がほとんどの印刷物(企業のCI入り封筒など)では、仕上がりに影響しないくわえ尻の部分に「捨てオビ」とよばれるベタのオビを印刷する。こうすることで、印刷しない部分に発生する地汚れを回避する。

スポット的にしか絵柄がない場合、インキが十分に消費されきらないためインキの需要と供給のバランスがくずれ、白い部分に汚れとして印刷されてしまう。捨てオビを印刷することで、インキの需要と供給のバランスを一定に保ち、汚れの発生を防ぐ。

捨てオビ
捨てオビ

ロゴの一部に赤色が使われているが、白地に対して印刷面積が極端に少ない。
このような場合、赤インキが行きどころを失い、白地を汚してしまう。
このように捨てオビを印刷し、赤インキの逃げ場を作ってやることにより、白地にインキが付着するのを防ぐ。