UV印刷【UVいんさつ】

一般のオフセット印刷では、印刷後のインキはインキ中の溶剤が用紙に浸透し、皮膜を形成する。その後、数時間かけて皮膜が酸素と反応し、酸化重合することで完全に乾燥する。

UV印刷では、紫外線で硬化するインキを使い、用紙排出部で紫外線をあてて瞬時にインキを乾燥させる。そのため、印刷後に時間を置かず、すぐに加工に移ることができる。オフセット印刷機の最終ユニットにUVニスコーターを設置した印刷機も増えており、インラインで印刷から表面加工までを行うことができるで、雑誌の表紙やパッケージの印刷などで活躍している。

UVインキには、紫外線をあてるとインキが盛り上がるものがある。オフセット方式で印刷した刷本に、このインキをシルクスクリーンで印刷し、紫外線をあてる。するとその部分だけがボコッと盛り上がる。盛り上げインキは、書籍カバー、中吊り広告などにスポット的なデザイン要素としてよく利用されている。