プロセス4色(いわゆる普通のフルカラーの印刷)の刷り順は、K→C→M→Yとなる(トラッピング【トラッピング】参照)。 では2色の印刷の場合や、4色+金などの印刷の場合はどうだろう。 ■2色機などでの刷り順 (1)タック値の高いものから順に刷る様にします。 後刷のインキのタックを下げる時にはレジューサーかコンパウンドをし使用します。ニスは使用しないでください。 (2)絵柄の多い方を後刷りにします。バ […]
続きを読む空通し【からどおし】
厚手のコート系の用紙(アートポスト、マットポストなど)は、用紙に紙粉が多く付いている場合があり、これはヒッキーという印刷面の白抜けの原因になる。 用紙に紙粉が多い場合は、印刷をする前に印刷機の刷り胴をセットしない状態で空通しを行って紙粉を取り除く。5色や6色の印刷機を持っている印刷会社では、1胴目を空胴にしておくことで、空通しをしつつも同時に4色(もしくは5色)の印刷をすることができる。
続きを読む天のり【てんのり】
メモ帳、便箋、伝票などの製本方式(はがして使うものは天のり)。 天側(綴じられている方)をのりで固めて、その後表紙でくるむ。 のりで固める際は、員数(例えば100枚のメモならば100枚を数えること)したあとに台紙となる板紙を挟んでおき(もしくは目印の合紙)、数10冊分を重ねた状態でまとめてハケでのり付けを行う。 のりが固まったら1冊ずつはがし、表紙を付けていく。 高級な便箋では、単純にのりで固める […]
続きを読むもぐり
本の製本工程で、刷本を折る際に機械の調整不良や刷本の状態によって上手に折れず、部分的にもぐりこんで折れてしまうことがある。「もぐり」とか「折れ込み」とかという。 もぐってしまった折本は、三方断ち(綴じた本の背をのぞいた三方を断裁して仕上げる)すると「耳」が残る。昔は買った本に耳があると「いいことがある」といわれていた(らしい)。今はクレームです。
続きを読むRIP【リップ】
RIPは「Raster Image Processor」の略で、大ざっぱにいうと、DTPソフトで作ったデータを印刷機で印刷できるようにスクリーン処理(網点化)をする仕組みのこと。RIP処理することを「リッピング」とか「リップ」とかいう。 RIPはいろんなメーカーが発売していて、代表的なものではSCREENグラフィックソリューションズ「EQUIOS」、富士フイルム「XMF」、KODAK「Priner […]
続きを読むコロタイプ
以前勤めていた会社の製版にいた先輩が、 前は刷版はガラスでできてたんだよ。持ち運ぶのがおっかなくてね ガラスにゼラチン塗って作ったんだよ といっていた。 webで検索したら素晴らしいページがあった。 【もじ見】コロタイプ印刷の便利堂様へ伺う 有限会社 真陽社 ガラスの刷版を使う印刷をコロタイプというんですね。 学校の卒業アルバムなどはコロタイプだった(今はオフセット)ときいたことがあったが、今も現 […]
続きを読むマーブル
天のりした伝票や便箋の上部(天)をくるんでいる帯のことを「マーブル」という。 よく使われるのが緑色と紺色のマーブル模様のもの。あとは黒。 色、質感とも多種多様のものがある。 なんでこの帯をマーブルと呼ぶのか。 むかし、伝票類は偽造防止のために小口に水に溶かしたマーブル模様を転写していた。 帳票から一部を抜き取ると、マーブル模様がきれいにつながって見えないので抜き取ったということがバレる。 その名残 […]
続きを読む罫引き印刷【けいびきいんさつ】
一般に市販されているノートの本文は、フレキソ印刷やオフセット印刷といった印刷方式が主流であるが、昔ながらの「罫引き」という印刷方式で印刷されているものがある。 フレキソ印刷、オフセット印刷で印刷する場合、仕上がりと同じサイズの印刷版を作成して印刷する。罫引き印刷では版を作成せず、回転するローラーにインキをつけて印刷する。 まれに、罫引きのノートの罫が一行分飛んでしまっていたりするものがあるが、ロー […]
続きを読む大阪の色校職人エドワウ
大阪の色校職人エドワウの「色校正日記」。※注 すごく勉強になります。 会社は評価しなくても、俺は評価する。 エドワウ、応援してます。 そして「印刷虎の穴」。 みんな格好良すぎる。 成田先生の「ヤングのためのオフセット印刷雑学」、ここで知って何年か前に購入。 つるぎ出版社に電話すると、着払いで送ってもらえます。 続編出てたんですね。また注文しないと。 注:エドワウさんはブログをやめたようです。
続きを読む断ち割り【たちわり】
同一のものを複数面付けする際に、塗り足し部分(「ドブ」という)を設けずに隣り合ったものをぴったり付けて面付けすることを「断ち割り」という。 通常、印刷物は塗り足しがあるのでドブを四周に3mmずつ設けて印刷する。大量に刷るチラシなどでは、断裁時にこのドブを落とす手間が大変なものになるので、一回の断裁で済むように(「一刀断ち」という)断ち割りで面付けし、なるべく断裁の回数を少なくする。 断ち割りで印刷 […]
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